銀→青

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しかし、相手は神楽だ。そんなことで動じなければ、そんなことで怯む相手でもない。


カチャ


「え?」


今度は、山崎と隊士の間に焦点を絞る。そして何の躊躇も無ければ……



バンッ



倒れてボロボロになっている玄関に、新たな風穴を空けるのだった。


その瞬間、隊士は何とも勇ましく退散する。その場にいるのは、ついに山崎だけになった。


「う、撃ったー!! 本当に撃ちやがったよこいつ―!!!!」


山崎は柱にしがみつきながら必死に喚く。すると、神楽から半歩前に出た銀時が詰め寄った。


「ゴリマヨサドを出せ」


「え? ご、ごりま?」


そんな人物果たして真選組にいたかと、山崎は首を捻る。だが、どうやら今はそんな時間がないらしい。


カチャ


「早く出さねーと今度はお前の脳天に穴を空けるアル」


次は完璧に、神楽のターゲットにされたのだった。


「えー!? きょ、局長たちのことですか!?

局長たちなら旦那の所へ行ったきり戻ってませんよ!!」



カチャ



「ほ、本当のことなのにー!! もう、局長! 俺今日限りで真選組止めますから!! こんな理不尽でミントンも録に、」


と、その時。


新八のすぐ後ろで声がする。



「ほー。ミントン出来ないから離隊とは……山崎、テメーも偉くなったもんだな」



その声とともにその場に巻き上がる白煙。


そう。それは、真選組トップスリーが帰ってきた証だった。

 
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