銀→青

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「そろそろ認定試験です。今日は先生方に配置の確認をしていただきたくて……」



今の時刻は夕方。塾が始まる僅かな合間をぬって、塾の職員会議が行われている。


『認定試験?』


もちろん、この間から講師になった翼も当然参加しているのだが、何せ分からないことが多い。


頭を捻り、そのまま隣にいる雪男に説明を求めた。


「僕ら祓魔師は、祓魔塾生(ペイジ)から候補生(エクスワイヤ)へと昇格し、称号を得ることで祓魔師となるのです。


今の兄さん達はまだ祓魔塾生。だからこの認定試験は、候補生へと上がるための重要な試験になるのです」


紙に文字を書きながら、解りやすく説明する雪男。さすが講師と言うべきか、翼はすぐに理解することが出来た。


『なるほど……。その試験のこと、燐さん達は知っているのですか?』


「いえ。どうやら極秘に行われるみたいで……。


だから、こっそり隠れて生徒の様子を見るための配置を、今日は確認するということらしいです」


「兄さん達には内緒にしておかないとね」と雪男に言われ、翼もしっかり頷く。


すると調度、メフィストからお声が掛かった。


「では新任の神崎先生ですが……何かと不慣れでしょうから私と一緒に待機してもらいましょう。


神崎先生、それで良いですね?」


『はい、ありがとうございます』

 
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