銀→青

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「会った時から思っていましたが……翼さんのその速さは群を抜いています。


さっきの勝呂くんのことと言い……。


一体どのような鍛練を行ったんですか?」


雪男から聞くや否や、翼は苦笑する。しかしそれと同時に、どこか懐かしそうに話しを始めた。



『私の上司は局長と副長ですが、もう一人一番隊隊長がいます。私がその隊の副隊長をする時もあるからです。


私がここまで強くなれたのは、そこの隊長……沖田隊長のおかげなんです。


沖田隊長ははっきり言って神童です。私と三つしか歳が違わないのに、今では真選組一の凄腕です』


「翼の上司よりもか?」

翼は頷く。


『それに、局長よりもです。私は真選組に拾われた時から、沖田隊長に憧れていました。


物おじしない目や、迷いのない剣筋。そして、偉才……私はこの人に我が身を委ねようと思ったのです』


「「……」」


何かを考えるように黙った二人。


それは、これからの話が気になるということもあるのだが――。
  

 
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