銀→青

□09
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その間、メフィストは長い耳に蓋をする。


「うるさいですねぇ。そんなに似てないですか?」


翼は勢いよく答えた。


『に、似てないも何も……


二人の共通点といったら、服の奇抜さしかないじゃないですか!!』


「……」


『あ……』


翼は途端に閉口した。心のどこかで”やってしまった”と感じたのだろう。


『すみません……刀取りに行ってもいいですか?』


「何に使うんですか」


『いえ、せめてもの足掻きを……』


言葉が乏しくなっていく翼に、メフィストはため息をついた。


「ハァ。別に取って食おうなんて思っちゃいませんよ。

怒ってもいませんしね」


瞬間、翼の顔がパッと明るくなる。きっと、土方のように説教されると思っていたのだ。


土方に説教されるのは慣れているので構わないが、メフィストにされるとなれば話は別だ。


その時を思えば恐怖で震える体を抑え、翼は素直に謝った。


『すみません。私、思ったことは口にしてきたタイプなんです。


だから、その……つい……』


アハハと苦笑を浮かべると、メフィストは肩肘ついて話し始める。

 
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