銀→青
□08
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メフィストを無理矢理寝かせて、半ば満足に部屋を出て来た翼。
昨日見たソファーに行けば、ゆっくりと座った。
見れば、相変わらず机の上にはお菓子がある。昨日のとは大幅に種類が違っていたので、置き直したということは分かるのだが……
『一体……どれほどあるんだろう……』
ひょっとすれば底無しなのでは?と思い部屋のあちこちを見回したが、お菓子が大量に置かれている様子はなかった。
『……毎日調達してるのかな……。いや、でも忙しそうだったし……』
そんな暇ないのでは、と言おうとした。しかしその時。
グギュルルル……
『……』
翼は一人赤面する。
よくよく考えてみれば、昨日は結局お菓子を食べて終わったし、今日は今日で朝から何も食べていない。
チラリと時計を見る。
『14時……どうりでお腹がすくはず……。
何かないか……な……』
食べ物がないかと辺りを見回した時、先程お菓子を探した時にはないものがあった。
『ペット……?』
翼はしばらく”それ”を見つめた。