銀→青

□07
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『……』

「……」


その場に気まず過ぎる空気が流れれば、翼は気を効かせて買ってきていたタバコを土方に投げ付けた。


カンッ


「いっ!! 翼!! おま、」


しかし、土方の言葉なんて今は ただの御託である。


翼は耳を塞げば、叫んで全力疾走をして逃げた。


『こんの……オタクがーっ!!』


「ちょ、翼!!」


後ろから土方の声が聞こえるが、途中ですれ違った沖田にバトンタッチをすれば、早々に自分の部屋へと逃げ込んだ。




その後は眠っていた翼の通りである。


実はあの後翼は、自室の布団に包まって『う〜ん、う〜ん』と唸りながら土方のオタクをどうしようかと対策を練っていたのである。


しかし、その後土方から、自分のオタク化は妖刀のせいだと聞かされ和解した。


更には伊東のことも解決したというのに、未だ夢にまで出てくる。


ということは、翼にとって土方のあの姿はそれほどまでに衝撃的でショッキングなものであったに違いない。



翼の唸り声は続く。

 
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