銀→青

□04
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さて、大体の理解が進んだところで、教室の外から声がする。


「先生ーまだですか〜?」


その声を聞いて反応したのは、雪男だ。



「! はい! もうそろそろ開けるので、もう少しだけ待っていてください!」


慌てて答える雪男を見て、メフィストが翼に近寄る。


『?』


何事だろうかと翼が見上げれば、メフィストは笑顔で答えた。



「では、取り敢えず翼さんは私の部屋へ来ていただきましょうか☆」


「変なことすんじゃねーだろーな」


燐がギロリと視線を送られれば、メフィストは口をへの字に曲げて抗議する。



「失礼な! 理事長室ですよ!!
ついでに、その傷も手当てしたいですしね☆」


メフィストの言うことは最もだ。しかし、有言実行をするには一つの問題があった。


それは……


「翼はどうやってここから出るんだ?」


犬に化けることの出来るメフィストはともかく、翼の格好は不思議で少し異質だ。


更に、体中から血の臭いが散漫しているため下級だが多くの悪魔を呼び寄せている。


 
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