銀→青(短)
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ある日理事長室には、メフィスト、翼、奥村兄弟の4人が集っていた。
が、いつもとは纏う雰囲気が違う。それは、会話からでも分かることだった。
『あの』
「「「はい?/ん?/何でしょう?」」」
『私、イクにイケないんですけど……』
「……」
「いや、俺だって溜まりっぱなしだぜ?」
「……」
「とか言って、本当は止めてるんじゃないですか? 早くお出しなさい!」
「……」
『とかいうメフィストさんは、さっきから気持ちよさ気にどんどん出してません!?』
「……」
「何言ってるんですか! ほら、ご覧なさい! これほどまでに溜まってるんですよ!!」
「……」
「けッ俺が一番溜まってるってのに……あ〜抜きてー! 早く抜きてー!!」
「……」
『とか言って燐さん、実はとんとん拍子に出るように用意してるんじゃないですか?
特にその抜きん出て盛り上がってるとこ、気になります』
「……」
「そーですね。あれは自分が快楽に落ちるための用意ですね。翼を膝まづかせて、楽しもうとしてるのですよ……!!」
「……」
『え!? ちょ、燐さんヤメて!』
「……」
「な! ピエロ! 余計なことゆーんじゃねぇ! 翼が怖がるだろうが!!」
「……」
「え〜奥村くんて実はそういうタイプ
「ちょっと!!」
はい?」
「これ、今何してるんでしたっけ?」
『トランプで”7並べ”です』
「雪男ー! いくら一抜けで暇だからって、からかってんじゃねーぞ!!」
「そうですよ! 全く、何を想像してたのだか!!」
ぶつぶつ言う負け組だが、雪男はその中の一人をギロリと睨む。
「あんたは確信犯でしたよね?」
雪男の目線の先には、「テヘッ」と頭を叩いて舌を出す、メフィストの姿があったのだった。