犬→ぬら
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今日も四魂のかけらを探しに行く
そのことは当たり前のこと。それはかごめや犬夜叉と行動を共にしている陽菜にとっても、同じことだった。
「陽菜ー、行くわよー?」
『ちょ、待って、かごめ姉!』
「おっせぇなぁ〜陽菜! とっととしねぇと置いてくぞ!」
『な、犬夜叉まで! かごめ姉〜犬夜叉が意地悪言う!』
「犬夜叉! おすわり!!」
「ぅぎゃっ!!?」
リュックにたくさんのカップ麺を詰めて、緑色のラインが入ったセーラー服をなびかせる。
その娘、日暮陽菜。
現在中学一年生の、姉の性格を引き継いでいる正義感たっぷりのしっかり者だ。しかしその陽菜も、姉がタイムスリップをしたと聞いた時は流石に動揺した。
しかし姉の行動の異常さや、時々聞こえる話し声。そのことに不信感を抱き、かごめに追求したのは陽菜自身。そうすると理解してあげることが責任だろうと思い、陽菜は話しを聞いたのだ。
そうして犬夜叉のことを初め、四魂のかけらのことを知る。それも俄かに信じられなかったが、しかし耳の生えた犬夜叉を目の前に差し出されると納得せざるを得なかった。
それからしばらくの時が経ち、今。
あれから陽菜はかごめの許可の下、仲間の一員として四魂のかけらを探している。
矢はかごめより学習能力が高いのか、教わるとすぐに会得。それに加え身体能力も中々に備わっている。犬夜叉が同行を許可したのもそのためだ。