*読み物*死神長編*
□あなたと2人なら
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目を覚ますとそこは4番隊の一室だった。
それからの美咲は誰とも会わず、心を閉ざし何も食さない日々が続いた…
そんなある日の深夜…
「美咲…」
愛しい人の声がした。
『そっ…惣右介…?』
「しーっ…僕は死んでいるんだよ…」
『あっ…そっか…じゃぁ惣右介は幽霊だね。』
「ははっおもしろいことをいってくれるね」
そう言うと美咲は声を殺して泣いた。
『う〜…ひっく…』
「どうしたんだい?」
『どうして…どうしてあのとき、私もつれてってくれなかったの?…私、寂しいじゃん。惣右介のいない毎日は、苦痛で耐えられない…水の中でしか生きられない魚みたいに地上(ここ)にいるのが苦しいの…』
「美咲…」
こんなにも僕のことを思ってくれてるのかと思い、藍染は少し考えはじめた。
そんなとき────
『私もそっちいっていい?』
*