長編
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「ふぁ〜」
退屈そうに大きな欠伸をする名無しさん。
この世界に来てからもう一週間以上たつな……
……毎日アジトにいるのも飽きてきたかも
サソリは構ってくれないし……
名無しさんはちらりとサソリを見るがサソリは傀儡のメンテなどで忙しそうだ。
……デイダラのところでも行こうかな
名無しさんはとぼとぼとデイダラの部屋へと歩いていった。
一応ノックをしてから部屋に入る。
「デイダラー!退屈!」
「名無しさん……。ノックしてもすぐに部屋に入ったら意味がないぞ。うん」
「自分はノックもしないくせに……」
「……ところで何のようなんだ?うん」
デイダラは名無しさんの言葉をスルーして話を変えた。
「サソリが構ってくれないから暇なんだよね……」
「手伝いとかはいいのか?」
「……それが」
名無しさんは先ほど起きた出来事をデイダラに話し始めた。