長編
□２
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何か聞こえる……
お母さん？
「……おい」
目を開けると目の前に綺麗な赤い髪と不機嫌そうなサソリの顔が見えた。
「え！？サソリっ！？」
名無しさんは突然のことに驚き、体を起こそうとするが体が動かない。
というか縛られている。
「え？何で？何が起きて……っ！」
「黙れ」
今私はクナイを首に当てられている。
もちろんサソリによって
そういえばさっきヒルコの尾をかすめた頬が少し痛い。
もしかしてこれは夢じゃないの？
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