長編
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リビングに行くとみんな集まっていた。
「揃ったな」
ペインの言葉で私とサソリが最後だということがわかった。
ペインはメンバーに木の葉くずしについて話した。
名無しさんは一瞬イタチの顔色が変わったことを見逃さなかった。
「というわけで今回は名無しさんに行ってもらう」
「……名無しさんさんですか?」
鬼鮫は名無しさんに心配そうな視線を向ける。
「情報通ということは情報収集も得意だろう」
「確かに一理あるが、もし名無しさんが捕まったらどうする。暁の情報を話されては困るぞ」
「ならば記憶を消せばいい。サソリ、お前の得意分野だろう」
角都の指摘をまったく気にしないペイン。
記憶を消す!?
そんなの嫌だっ!
ペインの言葉に戸惑いを見せる名無しさん。その横で機嫌の悪いサソリ。
「……あ?」
「いつもやっているだろう?」
「……」
サソリは凄い目でペインを睨みつける。
「……わかった」
「サソリさん!?」
イタチはサソリの返事に驚く。
「なら後は頼んだ」
用件を終えたペインは姿を消した。
それが解散の合図となった。
「名無しさん。来い」
「サソリ……わかった」
名無しさんは泣きそうな顔でサソリの後をついて行った。