長編Ⅱ
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「あ？」
今度はサソリがきょとんとする。
「当然でしょう。乙女心を理解できなかったサソリさんにも非はあります」
「……ちっ」
不満そうなサソリを無視し、イタチは名無しさんに向き合う。
「しかしな、名無しさん。もうこんなことはしてはいけない。体を壊したら元も子もないだろ？」
「……分かりました。ごめんなさい」
「いい子だ」
イタチは落ち込む名無しさんの頭を優しく撫でる。
「おい……」
すると物凄い目つきでサソリが睨みつけてきた。
「独占欲強すぎじゃないですか？」
「うるせぇ」
手を引っ込めながらイタチは笑っていた。
すると、今まで黙っていたデイダラが口を開いた。
「まっ、とりあえず決定だな。後は旦那に任せるぜ。うん」
「仕方ねぇな……」
嫌そうなサソリの顔に心配を覚えながらも名無しさんは頑張ろうと意気込んでいた。