長編U

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そんな名無しさんの様子が数日続いた。


「名無しさん、団子があるんだが一緒にどうだ?」


「ご、ごめんねイタチ。お腹すいてないんだ」


そそくさと逃げる名無しさんにイタチはさらに首をひねる。


心配になったイタチはサソリに最近の名無しさんの様子を伝えてみた。


「……あ?名無しさんの様子が変だと?」


「えぇ、食事の量が減った気がするんです。何か変わったことありましたか?」


「……変わったこと」


思い当たることがないのか考え込んでいるサソリ。
食事時は名無しさん一人なのでサソリは気がつかなかったのだ。


「……ちっ。直接名無しさんに聞けばいいだろ」


作業の手を止め、名無しさんのいるリビングへ向かうサソリ。


「ちょっ、サソリさん」

そして慌てて追いかけるイタチはサソリの短気さにため息をついていた。
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