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□難攻不落
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「はぁ?下半身だけ男になれっての?」
「うむ、それならば見慣れた物故触れても違和感あるまい。」
「それじゃあ意味がないのに…。」
「何か言ったか?」
「ううん、あのさ、一旦男に戻るけど、
触れても大丈夫そうだったら女になるからね?」
「ああ……。」
いくら同じ性だからと言っても、閨で欲に満ちた他人の物など目の当たりにした事のない旦那には、未知の女体以上に異物に見えるはず。
後は何とか言いくるめ、さっさと事を進めてしまおうと佐助は算段する。
「よっと。」
煙玉がモワモワと下肢を覆い、幸村の視界を濁したのを確認しつつ変化の術を使う。
「こんな感じでいい?」
「おお…斯様に変化するのか…んん?」
「どしたの旦那?」
「佐助、お主も……硬くなっておるぞ?」
着物の裾から垣間見えた変化した佐助の下肢は、
ぬらぬらと先走りに濡れ、緩く頭を持ち上げていた。
「そりゃ…さっきまで感じてたからね。」
少し待ってもらえたら治めますよ。と言うより先に、
先程まで頑なに拒絶したはずの幸村の掌がやんわりと先走りに濡れた陰茎を握りしめた。
「痛いっ!」
「す、すまぬ!これ位なら大丈夫か?」
指先の力を弱め、やわやわと握る手は先走りで滑り、ぐちぐちといやらしい水音を立てながら上下に扱きだした。
「や、旦那っ!旦那がそんな事しちゃダメだって。」
「何故だ?お主のやってくれた事を真似したまでだが…俺の手では不満か?」
「そうじゃなくってぇ…や、だ…だめっ、そこ…」
親指の腹で先走りの滲む先端を擦り、節くれだちゴツゴツとした指と掌が佐助を追い込んでいく。
「感じておるか?」
「俺を…良くしてどうすんのさっ…んんっ!」
緩く熱を帯びていた陰茎は、幸村の手でしっかりと芯を硬くしてしまっていた。
このままでは精を吐き出すまで止めないであろう幸村をどうにか抑えようと、佐助は幸村の首筋に腕を巻き付け、朱に染まった耳朶を唇で柔く咬んだ。
「うひぁっ!な、さ、佐助ぇ?」
急な刺激で興奮で目が血走った幸村も少しだけ素面に戻る。
「こういう時は、弄てるとこばかり見てちゃ駄目だよ。相手の表情を良く見て、心地良さそうか様子を伺わないと。」
「そ、そうか…すまなかったな。では…こうで良いか?」
下肢から視線を上げた幸村は真っ直ぐに佐助を見つめ、息も荒く欲に満ちた潤んだ瞳を向けてきた。
指導する事で気を逸らそうとした佐助も、幸村の視線を真正面から感じると却って下肢に熱が集まってしまった。
「だ、だんなぁ…も…大丈夫なら……女になってもいいよね?」
「駄目だ。」
「えっ?」
「今暫く、このままの佐助が感じる姿が見たい…。」
「や、だって…どっちも俺様だよ?」
「すまぬが…おなごのお主だとどうにも気後れしてしまう。」
「…今の姿なら?」
「斯様になっておるぞ。」
下に視線を落とした幸村につられて下肢へ目をやると、先程まで萎えかかった幸村の下肢は、巻きつく血管を膨らませ、雄々しく屹立させていた。