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□難攻不落
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「あんだけ抜いてても濃いね…、俺様の先っちょ白くなっちゃった。」

佐助の慎ましい胸の飾りは、幸村が吐き出した白濁に塗れて淡い色を白に染めている。

弄って固く凝った先端で蜜が溢れ出る幸村の鈴口を塞げば、握っていた幹に纏わりついた血管が更にドクドクと脈打つ。

「さ…さす、けぇ…」

「もう、かーわいい声出しちゃって。どう?気持ちいい?」

「これは…何なんだ?…自分で出す時とはまるで違うぞ?」

「それが人と触れ合う気持ちよさだよ。どう?」

「う…む、気をやられてしまいそうだ…。」

奥歯を噛み締め必死に堪えている様は何とも扇情的で、任務と割り切っているはずの佐助も悟られぬようにそっと息を呑む。

「それじゃあ、今度は旦那から触れてみて?」

二槍を操るゴツゴツとした幸村の右掌を掴むと、着物の裾を割り、己の下肢へと
導いた。

「なっ!ん?…おおっ?」

余裕綽々で幸村を愛撫し翻弄していたように見せかけておきながら、佐助も幸村の痴態に煽られ蜜を溢れさせていた。

「女はね、感じるとこうやって濡れるの。…んっ!あ…そこ……」

着物に被われ触れている下肢を目の当たりにしないせいか、指から淫靡な粘膜と生々しく柔らかな肉の感触が伝わり、幸村の顔は段々と赤みが消えていく。

「この奥に、旦那の摩羅を入れて擦ったら…気持ちいいと思わない?」

淫猥な笑みを浮かべ、真っ赤なままの耳朶をくすぐるように囁く。

「さ、佐助…すまぬ…一度手を外しても良いか?」

「え?見えないのがもどかしいの?仕方ないなぁ…」

いそいそと手を蜜壺
にあてがっていた幸村の手を一度解放すると、裾を割り開こうとする。

「ま、まだ良いっ!」
「いきなり過ぎてビックリしちゃった?」
「う、む…同じ柔らかい肉でも胸ならば男にもある故違和感はないのだが…」

「そりゃあ男と女じゃ身体の造りが違うんだからさ…だから欲情するもんなんだよ?」

「そうか…俺は不慣れな故どうにも異形にしか感じなくてな。」

破廉恥破廉恥と騒いでいるだけで、女性の肉体に触れれば本能的に欲情するかと思いきや、いざ触れさせてみればすっかり熱は冷め、幸村にとっては違和感しかないようだ。

このままではまずい。
幸村が女性に欲情どころか嫌悪感まで抱いては嫁取りどころではない。

どうにか突破口を探す佐助に、幸村からとんでもない願いが口に出る。

「このままではおなごの身体に慣れるどころか他人に触れられなくなってしまう…せめて見慣れたものならば……そうだ佐助っ!」

「はいっ?なーんか嫌な予感がするんだけど…。」

「何を言う!名案が浮かんだぞ?」

「一応…言ってみてよ。」


「うむ、見慣れた同じものなら触れそうだからな…下肢だけ男に変化して戻せ!」



悪びれる事なく命ずる幸村に、佐助は軽く眩暈を覚える。
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