さて、此処からは夢の世界

夢は3つ。そして二つは同じ世界、もう一つは並行世界<パラレルワールド>。

さあ、どの夢を貴方は選ぶ・・・?

一つ目 雪味ドロップ。

異世界から来た少女は、その世界の平和を望む。
狭間での神への祈りは、自分が「強さ」を
身に着けること。
知っている悲劇、解っている惨劇。
自分しか、起こさないと言える人間は居なかった。

そして少女は決意した。誰も傷つけず、誰も悲しませない事を。


二つ目 い ろ は う た

愛すべき者、家族、世界から憎まれ殺された少女。
そんな彼女に偽りの手を伸ばすのは神と一人の愛される少女。
本当に手を差し伸べたのは、貝の初代、電脳の少女、歌う樞【からくり】。
望んだ少女は、樞と電脳少女と共に貝の世界に行く。己に《力》を付けて。
彼女は見つけた。愛すべき者を、愛すべき家族を、愛すべき世界を。

ならば、と彼女は決意した。
ならば、壊そうとした者には絶対的制裁を。
その願いは、一度失った絆を償うために・・・

三つ目 憎いほどに澄んだ空

<調香師>の血を受け継ぐ世界から嫌われた少年。
そんな彼は並盛という舞台で傷つけられた人間に出会った。
全てを知っているでもなく、全てを判っているでもなく、周りに居た人間は少年を傷つけていた。
少年は喚起した。自分以外に貶められる人間を見て。自分以外に辱められる人間を見て。自分以外に不当な扱いを受ける人間を見て。

自分だけでいいモノを他の人間が受けるその行為に、少年は決意した。
その行為を全て自分で受け止めようと。


…おや?なぜここにいるのですか?

嗚呼、夢を見たくないのですか?
ならば、古布で作られたポシェットをどうぞ。
きっと、お客様の気に入る愛憎模様が見つかる事でしょう。
それとも、「小さい小さい、夢の欠片」をお探しなのですか?

嗚呼、安心してください。
貴方に適う者など、この空間には何一つ誰一人居ないのですから!

(白兎は穴に飛び込んだ)

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