飛段部屋
□フラグを立てる飛段の話
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「やほぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
大声を上げながら先刻まで「マジだりぃ・・・やすませろ、もー歩けねぇってよぉ!!」とか文句を言っていた奴が
5分ほど前にアジトについたとたんこんな調子だ
動けるならもっとさっさと動けばいいものを
夕方にはつくはずだったのに、気がつけば日はもう沈んでいる状態にあった
「おや、帰ってたんですね」
多分。飛段の大声を聞いて鬼鮫が台所があったほうから歩いてきた
「おーおー鮫じゃぁん!!何?飯?飯?今日は何作ってんのおお?」
アジトの壁に3刃の大鎌をぶっさしそれにブラブラとぶら下がった飛段が「飯飯」とほざいている
「飛段降りろ、アジトをあまり傷つ「やぁ飛段」
俺の言葉を遮りつつ壁からハエトリ草が顔を出した
いや、俺の言葉を遮ったあたりでもう苛苛しているというのに
不運なことに奴の顔を出したのは、飛段の暁コートの真下
上を見ればキット中が見える・・・・そんな位置にいた
飛段も突然の来客に手を滑らせるところで、慌てて手に力を入れて鎌の柄までジャンプした
「なんだぁ?ゼツかよぉ・・・ビックリさせんじゃねぇええよ!!!!!!」
かなりキレ気味の飛段が真下のゼツを見下ろす
「ふふ、飛段は黒だね」
「イイヤシロダヨ」
などと、てゆーか下はズボンだろというツッコミを飲み込み
ゼツを思い切り睨みつける
「おー怖い怖い」
「ソウオコルナ、ジョウダンダ」
「はぁ?てめー冗談でのぞいてんじゃねぇよ!!この変態が!!」
「お前が言うな変態、だがゼツ・・・」
一瞬にして負のオーラがたちはじめた角都を見て
ゼツや飛段、鬼鮫までも「ヤバイ」と思ったのか
ゼツは「嫉妬だね」「嫉妬ミグルシイ」などと言って壁の中に消えていき、鬼鮫は「お、カレー作ってる最中だったんです」などと言って逃げていった
行き場の失った怒りはやはり飛段に向けれる
それを居ている飛段は「やべぇやべぇ」などと言って去ろうとしていた
そんなことをさせるわけもなく
爺とは思えない速さで飛段のところまで飛び
拘束し・・・・その後は言うまでもない