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□魅惑の尻尾
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ゆらゆらゆらゆら。
目の前でゆらゆら揺れる尻尾を見ながら、志摩は考えていた。
『今日も揺れとるなぁ…。
これって、自分の意志で動かせるもんなんやろか…』
そっと手を伸ばし、揺れているソレを指でなぞってみた。
「ひゃあぁっ……んん!!」
電流が走るような感覚に、燐の身体が跳ねた。
今まで聞いたことのない燐の声に、驚いたのは志摩の方だった。
というか
『え、な、何?今の声むっちゃ色っぽない…!?』
悪戯心に火が着いた志摩は、もう一度燐の尻尾を触った。
今度は、さっきよりも少し強めに。
「わぁあ!ちょっ……んっ、やめ…!」
燐は我慢ならず志摩の方を振り向く。
「志摩ぁ…、お前…何すんだ、よぉ…」
呼吸を乱しながら目に涙を浮かべて、頬を赤らめた燐の顔が目に映った瞬間、志摩は鼻血を噴きながら後ろへ倒れた。
「し、志摩!大丈夫か!?」
勝呂が慌てて志摩の上半身を抱き起こす。
志摩は息絶え絶えに勝呂の手を握った。
「ど、どないしよ坊……」
「何がや!?」
「奥村君がものすご可愛ええんやけど……俺、病気なんやろか…!?ゼェゼェ」
「……………あー、それは病気やな」
「いっぺん死んだらどうやろか?志摩さん」
何気に毒舌な子猫丸だった。
「皆さん、授業中ですよ。静かにして下さい」
そう言いながら黒板の方を向く雪男先生の鼻からは、同じく鼻血が流れているのであった。
【完】
※コレ、志摩燐なの?←
ギャグちっくになってしまいました(^O^;)
燐に萌える志摩さんが書きたかったんです。
そして雪男氏は相変わらず変態でした(笑)ファンの皆様、本当にゴメンナサイm(_ _)m
閲覧ありがとうございました!