□愛しい体温
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辺りが暗くなり始めた頃、理事長室に呼び出された。
俺、何かしたっけなぁ…。
ドキドキしながら理事長室の扉をノックする。


「どうぞ、お入りなさい」


そう返事があったので、恐る恐る扉を開いた。


「よく来ましたね、奥村くん☆」


そう言いながらニッコリ笑うピエロ……じゃない、メフィストに警戒心はますます募る。


「な、何か用か?その笑顔が逆に怖えーよ!」

「用がなければ呼んじゃダメなんですか?
貴方と私は恋人同士なのでしょう、奥村君?」


いや、確かにそうだけど!
…という言葉を飲みこんだ燐は、とりあえずソファーに座った。


「おや、そっちに座るんですか?
いつもみたいに私の膝の上に座ってもいいのに…」

「いつもって……そんな事した事ねーだろーが!!///」

「冗談ですよ、私の願望がつい口から出てしまっただけです」


願望って、コイツそんな事考えてたのか。さすが変態ピエロ。
………でも、なんだかんだでメフィストにはいつも世話かけてばっかだし。
恩返しって訳じゃねーけど、俺に出来る事があればしてやりたいと思うわけで。

燐はソファーから立ち上がり、メフィストの方へ歩み寄る。
そして背中を向けると、ぎこちない動きでメフィストの膝にちょこんと座った。

予想外の出来事に、ビックリしたのはメフィストだった。
冗談半分本気半分で言ってみた事だったが、まさか燐が本当にしてくれると思わなかった。


「こ、これでいいんだろ?
恥ずかしいから何か言えよ…///」


耳まで赤くなった燐を見て、愛おしさが込み上げる。
メフィストは燐を後ろから抱きしめた。


「わ!メフィスト何しやがる!」

「フフ、ありがとうございます奥村君」


自分より高い燐の体温を感じながら、メフィストは目を閉じた。


「貴方にしては上出来ですね、でも」


メフィストは燐の身体を抱き上げ、今度は向かい合わせになるよう自分の膝に座らせた。


「うぇえ!?なんか余計に恥ずかしいだろコレ!?///」

「今更何言ってるんです。
こっちの方が貴方の顔がよく見えるでしょう?」







それにキスもしやすいでしょう
と、メフィストは燐に唇を寄せる。

唇を合わせながら、ああやっぱりコイツには敵わないと改めて燐は思うのだった。







愛しい体温







※10000hitアンケート第三位の『バカップルなメフィ燐』でした!遅くなって申し訳ないです(>_<)
バカップルというか甘甘ですね(汗)
メフィストさんが全体的に、いやらしくなってしまいましたー!(^q^)/
書いてる管理人が変態なもので…すみません!

閲覧ありがとうございました♪



 

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