殺人ランド
□殺人ランド
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■プロローグ
―――陸Side
とうとう、50人いた人達が40人まで減ってしまった。
ふっ、俺の命も残りわずかなのかもな。
俺は美姫と最後まで生き残りたい。
でもそれは決して叶わないんだろうな。
ならば、俺としては美姫だけ、生き延びて欲しい。
俺の命に代えてでも…。
美姫は絶対に死なせない。
……裕也、お前はなぜ何も感じないんだ?
目の前で、人が人を殺しているのに…。
それに裕也には、危機感が全く感じられない。
裕也はこの状況を楽しんでいる?
いや、そんなはずはないだろう。
目の前で、彼女を殺されたのに…。
―――裕也、お前は本当に俺の知っている裕也なのか?