EAST 

□第17回
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初等部校長からの呼び出しで


本部へ


本部への道でまたいつもの嫌がらせに合った




「おい、安積」


「お前最近やっと特力に行かなくなったかと思ったら、また行き始めたみてーだな?安藤と美咲ちゃんが嬉しそうに話してたっけ、


”泉、最近また顔出すようになったな”


”あぁ、なんかあいつがうれしそうだとあたしも嬉しくってさ”


だってよ、あいつらもバカだよな、こんなやつに付き合って」



「ペナルティー食らった美咲ちゃんは本当にかわいそうだったぜ・・・なぁ?」



「ほんとだよな、こんな奴のせいで」



「・・・(だから初等部校長はあたしを本部へ)」



「おまえが平和に暮らすかわりにたくさんのやつがペナルティー食らうんだ」



「分かっててやってんのか?」



「・・・」



「お前は平和に暮らせるはずがないんだよ、学園1の劣等生」




「おちこぼれ」



そいつらは石を投げてくる



「・・・つッ」



「おい、なんか言えよ!!」



手首をつかまれ



殴られそうになったとき




「初等部の女の子を中等部の男が大勢でリンチとは・・・同じ男として恥ずかしいな」



「総代表!」



「に、逃げろ!」




その中等部生達は走り去った



「大丈夫かい、泉」




「なんで、櫻野先輩がここに?」




「本部に用事があってね」




「そうだったんですか、いつものことだから別にほっといてくれてもよかったのに・・・」



「さすがにそこまで薄情ではないよ。気にしてはいないと思うが、あまり変な方向に考えすぎるなよ?初等部のいつもの幼稚な差し金だ」



「・・・」



「泉?」



「1人でなんでもやっていけると・・・

苦しむのはあたし1人でいいと思っていたのに、耐えていけると思ってた

もちろんこれからもそうやって行くつもりだったのに・・・

柚香さんはきっと悪くないと思う一方で
何であたしだけこんな思いしなきゃいけないのかって

そう思ってしまう自分が情けないんです」



「ッ!泉!」



走っていってしまった君の手を


僕はつかめなかったが


僕は彼女に胸を鷲掴みにされたようだった
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