戦国BASARA

□永遠恋愛
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反射的に身体を起こした政宗の頬は思った通りに紅潮しており、そして先程とは違う涙の痕跡が見受けられた。
それを、親指の腹で拭ってやる。
「お可愛らしい」
「だぁから!」
ふ、と相好を崩した小十郎へ、かぶりつくような口付けがぶつけられた。
「だらしねぇ顔してんじゃねぇぞ、小十郎」
「はっ!」
戦国の世界で幾度も交わしたこの掛け合いが、今二人の間では睦言宜しく使われている。
「まぁきっと、俺もだろうがな」
今度は政宗が相好を崩した。
そして小十郎の元には、慈しむような口付けが降ってきた。


<了>

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