Signal〜合図〜

02.
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----------------昼休み


「ねぇ、杏。」

『ん?何かしら?』

「今から図書室に行くけど一緒に行かない?」

『…移動するのが面倒だから教室にいるわ』

「そう…でも、廊下にいる仁王雅治が杏のことさっきから見ているけどいいのかしら?」

『……行くわ…。そういうことは早く言って』


そういって、席を立ってみると確かに廊下にいる。
朝会ったばかりなのになんの用があるんだか…。


「杏〜?置いてくよ」


ぼーっとしてたらしい。

だから男テニに関わるのは嫌なんだ。

どうもおかしくなってしまう。

テニス自体は好きなのに…。


「あ」

『ん?どうしたの………ぁ』

「またやってるよ。相変わらず懲りないよね、男テニのマネージャーもファンクラブも…ぁ、うちの会員もいるじゃんか」


また、か………。

立海男子テニス部のマネージャーはいつも虐められている。

日常茶飯事で、もう面倒くさいとしか言いようがない。


「杏、ほっとこう。巻き込まれるのはゴメンだs『ちょっと今回だけは助けてくる!!』!?杏!!!?ちょっ、窓から飛び降りるなんて非常識すぎるって!!あー、綺麗に着地してる…。流石我等杏様…」





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