Signal〜合図〜
□08.
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おはようございます。
只今、立海の門前にいるんだけど………
9時集合って言ったよね!??
銀さん言ったよね??
でも今、8:55……。
あと5分しかないんだけど。
常識的に10分前には、着かなきゃダメでしょ。
まあ、大阪からなら遠いからってのもあるけど、そんなの理由にならないしなぁ………。
あ、9時になった……。
「あ、杏じゃねぇかよぃ。今日、学校休みじゃね?」
『あ、丸井だ。前に言ったじゃん。あたし、四天宝寺のマネージャーだからさ』
「……あぁ、そんなことも言ってたような……でも遅れるみたいだぜぃ?」
『お、遅れる!??なにやってんねん…』
「お前も関西人なんだな…。なんでも1年が寝坊して出発が遅れたみたいでよ、真田がキレてるんだよぃ…」
『元はコッチだよ。まぁ、あの子が寝坊するのも分からなくもないけど…あぁ、真田の裏拳から逃げてきたんだね、ご愁傷様……』
真田の裏拳は学校中で一時期とても噂になった。
真田を怒らせると裏拳が、と…
まぁ、テニス部に関わるつもりはなかったから気にもしてなかったけど。
「いや、俺は赤也を待ってんだよぃ。あいつも寝坊だしな…。……真田は幸村くんがいるからなんとかなってんだよぃ……」
『……はっ!??精市?入院してるのになんでっ!?』
「…来週からもう地区予選始まるだろぃ?幸村くん、手術あるから最後に見ときたいっつって聞かなかったからしょうがなく……」
『まぁ、黒魔術使われたら終わりだもんね…あたしと柳は無害だけどね』
「はぁっ?!柳は分かるとしても、なんでお前!?」
『いろいろあるからね、昔から』
そう、精市とはいろいろありすぎて、もうどんな関係なのかも正直分からない。
彼はなんなのだろう
「あ!!」
『な、何…。赤也でも来た?』
「明日、部活午前だけで、昼飯ケーキバイキング行くんだけどよぃ、一緒に行く奴いなくて…」
つまり一緒に行かないか?っていうこと…?
明日は別になにもないし……。
『…うん、別にいいけど……』
「!!マジ!?じゃあ連絡とるために赤外線な!!」
そういったので、渋々携帯を取り出し、アドレス交換した。
その時
「杏先輩じゃないっスかーーー!!」
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