Signal〜合図〜

05.
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ゲームの幕はもう開けてるんだよ、

気づかないうちにね……



「いい加減にしてくれへん!?何も用なんなら帰らせて『用はある。』…」

『まず1つ目。あたし、今日からまた男テニのマネージャーだから。』


―バシン


「ふざけんじゃないわよ!!!!」

「せっかく邪魔なアンタが消えてせいせいしてたのに、なんでまた戻ってきてしかもマネージャー?いい加減調子こくのもやめてくんないっ!?」

『あらあら〜、フフ…本性出すぎて関西弁やなくなっとるけど?』

「〜〜〜〜っ!!うるさいわねっ!!私たちより弱い癖になに余裕ぶっこいてんの!??」


こいつらはなにも変わっていない。

あのときのままの無能な奴だ。

それならば…………


―ドカッ


鳩尾に1発、須立の蹴りが入った。


『っ…』

「ふっ、言い返せないのは変わらないみたいやな」

「なあーんだ、結局なんにも変わってないやん、コイツ。なぁ、結菜」

「そうやね。いっそのこと殺してあげてもうちらに罪はないと思わん?」


何故そうなる…。

どういう流れでそうなる…。

やはりあたしが彼女たちが理解できることはないだろう。

「ほな、まずはその自慢の髪、ザックリ切ってやるさかい。感謝しぃ」

『なっ…』

「やっと反応したで、コイツ。」

いや、

髪を切られるのは想定外やったな、

髪切られたら蔵達に隠し通せへんやんか…

コノヤロウ……


「はい、結菜。鋏持ってきたで」

「ありがとう。…これでアンタのその長くてウザったい髪とおさらばできるんやなあ………」


――ザクッ、ジャキッ




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