Flower of the dream

□第三章 小学校
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私達は幼稚園という場所から小学校という、私にとっては未知の場所へと移動した。

世間一般から見ると、これは進級というらしい。


「誠くん、同じ学校でよかったね」

卒園式の母の言葉通り
私達は同じ学校だった。

「そうだね」
「誠くんはちっとも嬉しそうじゃないよ!」

「嬉しいよ」
「本当に?」

それに対して首を縦に振る誠。
私は知っている…誠が本当は踊ってしまいたい位、嬉しいことを。

長年、人間というとアレだが
人の願いを叶えてきた私にとって、誠の態度は手にとる様にわかる。
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