海にトリップ
□悩み
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夜は毎晩やってくる…当たり前の事だけど…
夜なんて来なければいいのに!!
サッチさんのお世話になる私はサッチさんのお部屋が私の寝床…。
お世話になる変わりに良かれと思って掃除をしたのがいけなかった。ごみと思ってサッチさんの宝ものを捨ててしまったらしい。
まぁ…私にとっては今思ってもごみ同然のものだけど…。
泣きついてくるサッチさんにごめんっっ!!と一言謝った私はすっきり!!だけどごめんで済むか!!というサッチさんは…
「□□っっ!!今日こそ一発ヤらしてくれっ!!」
「いやよ!!あんたのSEXしつこそうだもの!!」
「せ、せめて乳揉ましてくれっ!!」
「子供かっ!!あんたは!!いい加減にしてっっ!!」
「ぶほっ!!」
「はぁ〜もう勘弁してよ…」
唯一サッチさんの欲求を満たしてくれる物(エロ本)がなくなってからは毎晩、全裸になって飛んでくるサッチさん…。それ(サッチさん)を命懸けでかわし、ベットに沈めてから部屋を出る。
毎晩繰り返されるやりとりに私は身も心も疲れきっていた。
枕とシーツを手に夜な夜な寝場所を求め船内を俳諧する私は隊員さん達に憐みの目で見られ、サッチ隊長だから仕方ないと呟いていく。
仕方ないで済むかっっ!! セクハラと安眠妨害で訴えてやる!!
「何してんだい…寝れないのかい?」
ガチャリと開いたドアからの声に振り向けば私の眠気を更に誘うこれまた眠そうなマルコさんが部屋から出てきた。
「あんたの顔見てたら、3秒で寝れるわ。」
「……失礼だねい」
聞いてよ!!サッチさんがね…と毎晩の出来事をマルコさんに愚痴れば、懲りねぇ男だねと私同様に呆れ、ため息を深くつく。
「もう身が持たない…」
「お前はサッチの戦利品だ。俺にはどうにもできねぇ…」
戦利品と言う言葉にがっくりと肩を落とせば、大丈夫かい?と大きな手で頬を撫でられる。
「で、今日は何処で寝るんだい?」
「…静かに寝れる処なら何処でもいいわ」
「なんなら俺の部屋使うかい? 今日は不眠番なんだよい」
危険なマルコさんの部屋で??と一瞬思ったが、朝までいないという事で危険は無いと脳はGOサインを出した。
「ククッ…寝れるまで添い寝でもしようかい?」
「……3秒で寝れる。」
マルコさんが出て行った後、久しぶりのベットにぼふっ!!とダイブすればシーツからは癒しの匂いが広がり鼻を擽る。
「はぁ〜やっと、朝まで寝れる…。」
それに固い床の上で寝るのはもう限界だったからと考えているうちに意識は、もう夢の中に吸い込まれていた。
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