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□07.プラズマボール
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千鶴side


沖田さんが薄桜高校だと知って私は勉強を頑張った。私の成績だとちょっと難しい高校だったから。



彼女は薄桜高校に推薦入学が決まっていた。沖田さんと彼女が出会ったら、また…そんな不安で一杯だった。



私もなんとか入学できた。沖田さんが剣道部なのは知ってたから、マネージャーになるつもりだった。



でも、沖田さんに拒否されるんじゃないかと思うと不安で彼女を誘った。一緒なら受け入れてもらえる気がした。



部活に彼女を連れていったけど…沖田さんは彼女を抱きしめた…



「沖田先輩!」


「総司!」



「一君…そんな目で僕の事みないでくれる?この子気に入ったから、仲良くなろうとしてるだけだけど?」



やっぱり沖田さんは彼女の事を…



「僕の彼女にならない?」



そんな声が聞こえて…私の胸は張り裂けそうだった。前世から沖田さんに会いたいと思い続けてたのに…



斎藤さんが彼女を庇うように背中に隠した。結局…求められるのは彼女で、私なんか必要ないんだ…



「一君こそ、手なんかつないじゃって。らしくないね?その子が好きなの?」



「雪村の友達に、失礼な事をするな。困っているではないか」



「そう?その割には、拒否してなかったけどね」



「総司。いい加減にしろ」




明らかに、彼女を奪い合う会話に悲しくなった。もう、彼女と仲良くなんかできない…



休憩が終わると彼女の声…



『千鶴…ごめんね…』



その顔は私の気持ちに気付いて申しわけなさそうな顔…同じ事の繰り返し…




沖田さんは彼女を追いかける…



私は沖田さんを追いかける…






いったい何の為に生まれ変わったのだろう…


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