『Identity』

□23.2nd November
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恋人の関係になっても平助君は変わらなかった。



平助君の愛情を感じて心も体も満たされる日々。



付き合ったら変わってしまうんじゃないかって心配してたのが嘘みたいだった。


お休みの日には手をつないでデートしたり一緒に買い物に行ったり。



ありふれた平和な日々。それだけで私は満たされる。



他愛もない事が幸せで…平助君が笑ってくれると私も嬉しくて笑う。



こんなに自分が笑えるとは思わなかった。



本当にたくさんのものを平助君には与えてもらった。



愛されてるって感じるなんて今まで生きてきた中でほんのわずかしかなかった…



こんな穏やかな日々があれば他に何もいらないんじゃないかと思う。




今考えると昔の私はぼろぼろだった。一人で生きてく事ばかり考えていた。



誰かと一緒にいて幸せだと思えるなんて想像もできなかった。



人に甘える事を知って私は変われたんだと思う。



だから今は自分を受け入れることができてる。



一年前はなんとなく生きてる自分を肯定できなかったし満たされる事もなかった。



今は仕事にもやりがいがあり幸せを感じて生活できる…



辛かったことも悲しかった事も今に繋がる為のステップだったのかもしれない…そう思う。



このまま穏やかな日が続く…



平助君と一緒にいればそうなると思っていた…


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