別次元
□そこにある日常
1ページ/2ページ
「おじちゃん、元気だった?」
「おじちゃんって呼ぶなって言ったろィ」
「じゃ、なんて呼べばいい?総悟?そーちゃん?」
「…そう呼んでいいのは姉上だけでさァ」
「いい加減にするアル、このシスコンが」
「神楽ちゃん!」
「そいつのことはマダオって呼ぶヨロシ」
「オイ神楽バズーカぶちかますぞ」
「神楽ちゃん、マダオって何?」
「まるでダメなおっさ…」
「まさに大好きなお婿さんかな、ウン。全く、神楽は甘えん坊だな」
「…幸せなヤツアルな」
「うわー、らふらぶだねぇ。父上と母上みたい」
「そういえばマヨ達はどうしたネ」
「お出かけしてくるから総悟のところにいなさいって父上が」
「土方の野郎、うちを託児所か何かだと思ってやがる」
「まあいいアル。せいぜいゆっくりして行けヨ」
「うん、ありがとう。やっぱり神楽ちゃんはマダオと違って優しいね」
「当たり前アル。こいつはサディスティック星の王子様ヨ。一緒にされちゃ困るネ」
「さでぃすてぃっく?」
「何なら教えてやりまさァ」
「お前は本当に大人気ないアルな」
「ね、そういえば神楽ちゃんのお腹の赤ちゃんはいつ生まれるの?」
「そうアルな、来月には顔が見られるネ」
「来月かぁ…会いに来ても良い?」
「勿論良いアル。いつでも来いヨ」
「土方は連れてくるなよ」
「…マダオ、今は母上も“土方”なんだからね」
「うまいこと言うアルな」