緋色の鎖
□第七章
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気がついたときには身体は痣だらけだった。
色んな所が痛かった。
痛くて
痒くて
冷たくて
暖かい物なんて
流れ出る血の温もりだけ。
だから
寒くて冷たくて仕方が無くなったら
自分を切って血に温もりを求めた。
でも温もりを感じた瞬間
今度は自分の身体がもっと冷えていくんだ。
なんで?
なんで?
みんなはとっても暖かそうなのに
ぼくにも分けて
ぼくにも分けて
お願いだよ
こんな願い事をするのは
ぼくが
鬼 だから・・・?
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