妖狐の灯
□21、視点変更
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フィレス「ハァ……、」
ここは船尾。
フィレスはただ今1人で海を眺めていた。
白ひげ海賊団…、
やっぱり凄い威圧感だったな‥。
僕なんかが入っていい海賊団じゃないよ……。
それに‥、
(白ひげ:ーーそれと、ここに入るんなら半端な覚悟で入るんじゃねェぞ)
(フィレス:!)
(白ひげ:ここはバカ息子共が多いが、半端な気持ちで入った野郎は1人も居ねぇ……それだけは覚えてろ、)
(フィレス:は、はい‥っ)
フィレス「………、」
半端な気持ち‥か、
海賊にはあの人達に無理やり入れられたモノだから、なりたいとは思わないし………でも、だからと言って‥
ロール「みーっけた!」
ドーン!!
フィレス「うわ‥っ!?」
フィレスが海を見て呆けていると、後ろから突撃を喰らった。
ロール「いやァ、中々サッチが離してくれなくてさ〜。うん、捜すのも一苦労」
フィレス「あ‥あなたはさっきの……、」
ロール「ロールだ。よろしくな!」
フィレス「は、はぁ‥」
ロール「フィレスはこんな所で何してんだ?
何にもねェぞ、ここ」
フィレス「え?あ‥ちょっと考え事を……、」
ロール「はー。俺は船尾より船首の方がいい気がすっけどな、」
フィレス「そう‥ですか、」
‥部下………、
そういえばこの人、なんで僕を誘ったんだ‥?
フィレス「あ‥あの、」
ロール「んぁ?」
フィレス「なんで‥僕を誘ったんですか?」
ロール「ん?」