炎少年と青年
□暴れ馬
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エース「ーー!!」
バッ、とエースは起き上がった。
起きるとそこは見慣れない部屋…。
自分はそんな部屋のベッドに寝ていたらしい。
エースは立ち上がり、部屋を出た。
*
*
部屋を出るとそこは外。
船の端の方に出た。
だが、そこは自分の船ではない…。
白鯨型の船で、旗は白ひげのマーク。
つまりここはモビーディック号…白ひげ海賊団の船の上だ。
エースはそれが分かるとその場に座り込み、頭を抱えていた。
*
*
一方、こちらは…
レン「gの4」
ビスタ「…eの、6」
レン「……ん、じゃあこいつでチェックメイト」
ビスタ「っ…」
食堂の隅でレンとビスタはチェスをしていた。
チェスとはキング(王)・クィーン(王妃)・ビショップ(僧正)・ナイト(騎士)・ルーク(城)・ボーン(兵士)の駒を動かし、キングを追い詰めたら勝ち。
その時はチェックメイトという。
つまり今のゲームはレンの勝ち。
周りは歓声を上げたり、あーあ…とガッカリする者もいる。
周りのクルーたちは賭をしていたようで、それに負けた者は勝った者に金を渡していた。
「さっすがレンさんだな〜。もうルール覚えてビスタに勝っちまったよ!」
「これならマルコ隊長も倒せんじゃねェか?!」
ザワザワ…、
ビスタ「もう一戦しないか?」
レン「今日は一回で終わり、」
「レン勝ち逃げすんなよー!」
「ビスタ隊長に勝たせてくれー!!」
「俺たちの今月の金がぁあ…!!」
レン「じゃあ賭するなよ…」
「賭しない海賊がどこにいんだよ!?」
「そうだぜ!海賊は賭と隣り合わせなんだ!」
レン「…そうなのか…」
呆れながらレンは話を聞いていた。
その後、何とか退室しとある場所に向かう。