妖狐の煌
□28、霧道
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クレイモア海賊団が来て、150人以上を乗せるには少々キツい部分もあったが、何とか乗れるようなので、今ウメミズキ島の住人達は船へと足を運んでいた。
そんな頃、ロールはその場にいなく少し野暮用で出掛けていた。
ロール「この辺だったと思ったんだけどなー…?」
ロールはキョロキョロと雨に濡れた地面を見渡す。
剣を探しているらしい。
何故なら、アクトを運んでいた際にロールにとってはまだまだ重いモノであるために、その場に置いて来てしまったらしい。
すぐに取りに行かなかったのは、ただ忘れてただけ…。
ロール「…!、あったあった」
ロールは剣を見つけ、両手で何とか持って、急いで船に戻ろうとする……が。
ロール「小屋どっちだったっけ…?」
………。
船はどうせ海岸だ、海出りゃ何とかなるだろう…とロールは考えもせず直感で雨の中を歩き出した……。