妖狐の煌
□17、追出
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ロール「よーし、島行くぞ〜!」
ハルタ「おー!」
それから数日経ち、約束通り、ロールはハルタと共に島へ行く事に。
島は大して大きい町ではなく、極小さな町だが、食べ物屋は勿論、服屋・本屋・武器屋と様々な店が立ち並んでいる。
サッチ「おいコラ、まさかお前ら2人だけで行く気か?」
ハルタ「は?当たり前じゃん」
サッチ「何当然ですが何か?って顔してんだ! 駄目に決まってんだろうが」
ハルタ「何でアンタに指図されなきゃなんないのさ! 僕はロールと2人で行くの!!約束したんだからね!」
サッチ「2人で何て約束してなかっただろうが!」
ハルタ「(もぅ…ヤケに突っかかってくるな……)
あぁああああああ!!!!」
『!!!?』
ガシッ
ロール「ん?」
ぴゅー!!!!
サッチ「?…げっ!!?」
ハルタはいきなり遠くを指差して、大声を叫んだ…と思ったらすぐにロールの手を引っ張り、町へと逃走。
サッチが気づいた時には2人が走り去った後であった…。
(お前何でそんな古典的な罠に引っかかるんだよい、ア?)
(スミマセン…)
(とっとと追いかけるよい、(精神年齢が)子供2人に町なんて危なっかし過ぎる)
(お、おうっ)
(((親父の縄張りなのに、ヤケに過保護だな…)))