異世界の扉
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エース「おーいカイト!雪合戦しようぜ!!」
海斗「…は?」
とうとう暑さでやられたのか、エース。
さっきまですっげェ暑い暑いって言ってた人が雪合戦?
海斗「医務室行く…?」
エース「何でだよ?! お前外見てみろよ!」
海斗「ん?……あ?!」
さっきまでギンギンだった太陽はどこへ行ったのだろうか。
今は雪が降っていて、軽く船に積もっていた。
そういえば気づくと肌寒い…かも?
エース「偉大なる航路は天候が変わりやすいからな。 …寒いって気付かなかったのか?」
海斗「あはは……、多少の温度が鈍くて」
エース「……熱になった時も、そうだったよな?」
海斗「……」
エース「………。
まぁいいや…、とっとと行くぞ!」
オレが困ったような顔していると、
エースはもまた悲しそうな顔で、深追いはせず、強引に部屋からオレを出した。
オレは……寒さも、暑さも…異常な温度になるまでは分からない。
もう…いつの間にか、分からない体になっていたから……。
*
*
甲板に出ると、雪かきをしてる者や遊びですでに雪合戦してる者、雪だるまなんかも作ってる人がいた。
サッチ「お、カイトやっと来たか!」
マルコ「…何で何も着てねェんだよい?」
海斗「え?あ……その…「あ、着せる前に連れて来ちまった」」
サッチ「お前な…、せめて着せてから連れて来いよ」
エース「悪ィ悪ィ、」
マルコ「ったく…、んじゃこれ着てろよい、」
海斗「え? いや、それじゃマルコは…」
マルコ「俺はもう中に入るからいいよい」
海斗「でも…「はいはい、マルコが貸してくれるって言うんだから着る!」」
サッチ「こんな事滅多にねェぞ、マルコの場合」
マルコ「どういう意味だ。…早く受け取れよい、俺は早く中に入りてェんだ」
海斗「……あ、ありがとう」
オレは先ほどまでマルコが着ていたコートを受け取った。
その後すぐにマルコは船内に入って行った。
コートは少しブカブカで…、でもすごく温かい。