異世界の扉

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エース「おーいカイト!雪合戦しようぜ!!」


海斗「…は?」




とうとう暑さでやられたのか、エース。

さっきまですっげェ暑い暑いって言ってた人が雪合戦?



海斗「医務室行く…?」


エース「何でだよ?! お前外見てみろよ!」


海斗「ん?……あ?!」




さっきまでギンギンだった太陽はどこへ行ったのだろうか。

今は雪が降っていて、軽く船に積もっていた。
そういえば気づくと肌寒い…かも?



エース「偉大なる航路は天候が変わりやすいからな。 …寒いって気付かなかったのか?」


海斗「あはは……、多少の温度が鈍くて」


エース「……熱になった時も、そうだったよな?」


海斗「……」


エース「………。
まぁいいや…、とっとと行くぞ!」



オレが困ったような顔していると、
エースはもまた悲しそうな顔で、深追いはせず、強引に部屋からオレを出した。



オレは……寒さも、暑さも…異常な温度になるまでは分からない。

もう…いつの間にか、分からない体になっていたから……。








甲板に出ると、雪かきをしてる者や遊びですでに雪合戦してる者、雪だるまなんかも作ってる人がいた。




サッチ「お、カイトやっと来たか!」


マルコ「…何で何も着てねェんだよい?」


海斗「え?あ……その…「あ、着せる前に連れて来ちまった」」


サッチ「お前な…、せめて着せてから連れて来いよ」


エース「悪ィ悪ィ、」


マルコ「ったく…、んじゃこれ着てろよい、」


海斗「え? いや、それじゃマルコは…」


マルコ「俺はもう中に入るからいいよい」


海斗「でも…「はいはい、マルコが貸してくれるって言うんだから着る!」」


サッチ「こんな事滅多にねェぞ、マルコの場合」


マルコ「どういう意味だ。…早く受け取れよい、俺は早く中に入りてェんだ」


海斗「……あ、ありがとう」




オレは先ほどまでマルコが着ていたコートを受け取った。
その後すぐにマルコは船内に入って行った。


コートは少しブカブカで…、でもすごく温かい。
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