異世界の扉

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海斗「あれ?」



手洗いから出て、エースがいるだろう場所に着いたが肝心のエースがいない。

間違えたのか?




「おい」


海斗「!」



後ろから声をかけられ振り向いた。

そこには知らない人がいた。…まぁ、オレは船員の顔を全員覚えられていないから、もしかしたらオレの知らない船員かもしれない。

けれど、何かこの人見た目的に…悪人…弱い者イジメしてそうな面だ。



「…ここで何してんだ?」


海斗「特に何も…」



あれ、意外にも声は悪そうじゃない?



「…。なら、ちょっと手伝え」


海斗「……何を?」


「なに、ちょっとジッとしてりゃいい」


海斗「・・・・・」



あ、やっぱ悪者だな。
何か嫌な予感しかしないし……。



海斗「……あ」



海斗は男の後ろを指さし、声を出した。



「あ?」



男は何かと振り向いた。

その隙に…、



ダッ!!



「!!!」



海斗は逃走。
男はそれに気づき、素早く海斗を追いかけた。

男は本性を表したかのように声を荒げて海斗を追いかけていた。



パシッ!!



海斗「ッ!!!」




だが、すぐに追いつかれた海斗。

男は海斗の右手首を掴んだ……すると、海斗の右手首から痛みが走った。



「捕まえたぞ小僧…!!」


海斗「痛…ッ!!」




そんな強くは握られてない筈なのに、何故か激痛のように痛い…。



海斗「(あ…)」



もしかして、さっき尻餅ついた時に…手が変な方向に捻れた…?!



「一緒に来てもらうぞ…!」


海斗「ッ…!!」



このままコイツの人質になったら…、



みんなに迷惑が……っ。





?「んだてめェは…?」


「!!!!」


海斗「!!」




男の後ろに誰かいる。



炎の使い手で…、



エース「そいつの手ェ離さねェと…燃やすぞ?」


海斗「エース…!!」


「っ火拳のエースか…!!」



男はナイフを取り出し、海斗を盾に使った。



「こいつがどうなってもいいのか?」



あ、ベタな台詞言ったよこいつ…。

もっと他の事言えよ…、そいつに捕らわれてるオレもオレだけど……。



……そういや、マルコがいつか人質になった時の対処法教えてくれたな…

やってみるか…、
エースいるからそれやったら後は何とかしてくれるだろうし。
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