異世界の扉

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実父の再会後から3日。
あれから船は出港して、あの人がその後どうなったかは知らない。


オレは知る必要…いや、知る権利なんて…ないだろうし……。





…うん、もうそれを考えるのは止そう。

……涙と寝た後って、すっきりするな…。
あの時は凄く泣いて…神経とか壊れてたかも……。

けど白ひ…、親父が傍にいたのは覚えてるけど、何を言ったか覚えてない。
んー…、涙を大量に出したぐらいしか覚えてないや。

でも……心が雨で洗われたように、何かスッキリした。



海斗「………」



…甲板の隅で1人海を眺める海斗。


その後ろに忍び寄る影



エース「何してんだカイトー!!」


海斗「んぎゃっ!!」




後ろから衝撃が来て縁にいたからお腹が苦しくなった。




海斗「ケホッ…、何だよもー…」


エース「悪ィ悪ィ、勢いあり過ぎちまった」


海斗「エースの勢い怖いんだけど」



ヘタしたら死ぬって、中身飛び出して。
ただでさえ肉体が天と地程の差があるのによ。




海斗「んで、何か用でもあるの?」


エース「ん?おおそうだ!修行しよーぜ」


海斗「今日は午後からサッチがやってくれんだけど…」


エース「えぇー…、」



ちょっと残念そうな顔をするエース。



海斗「…ん…でもまぁ、ちょっとだけなら…」


エース「!、おおやろうぜ!!」



テンションの上がりよう凄いな…。




オレはここ最近、みんなに稽古をつけてもらうようになった。

やっぱ一応、海賊だし
自分の身ぐらいは守れるようになりたい。


一応木刀で稽古をしている。
素手はまず力が無いし、銃は持ちたくないし。
弾切れとかなったらヤダし…それ以前に的に当たらないで他の人に当たったら嫌だ。


んで、悩んだ末に刀…はまだ早いから木刀。





その後、エースと修行したけど、エースとやったのは間違いだった。


エースが手違いで能力使って木刀燃えたし!?

見事に炭になっちまった……。
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