妖狐の焔
□20、中将
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さてさて俺たちは今、舟で海を漂ってんだが……あ、ちなみに舟はレイスが手配してくれたんだ。
レイス、島では中々の人気者だったなぁ‥。
あぁそんな事より…え?航海術?そりゃフィレスが多少持ってたから心配ねェんだよ。
記録指針も、レイスが持ってたしな!
‥まぁ俺はやる事ねェし何もしなかった訳だ。
でも料理ぐらいは出来るぞ、って言ったら、まだお腹減ってないです&お前は寝てろって言われてよ。
何かちょっと悲しかった。
怪我人だから仕方ねェけどさ、でももう殆ど治ったんだぜ?多少背中が痛むけどさ‥。
この傷ってやっぱサッチのなのかな‥、それならサッチは無事って事なのかな?
サッチに会いてェな‥。ってかみんなに会いたい
みんな元気にしてっかなぁ‥。
ロール「……Zzz‥、」
と思った後、俺は考えるのを止めて眠りにつきました。
レイス「フィレス、次の島までどれくらいか分かるか?」
フィレス「いえ……、でもそう遠くはないかと‥、」
レイス「‥とりあえず傘下の海賊の誰かに会わなきゃな、」
フィレス「色々連絡しないとですね‥、」
ロール「……んん…俺のォ‥Zzz」
レイス「いくつになっても変わらねぇな、」
フィレス「そうなんですか?」
レイス「年が増えて、容姿が多少変わっただけだな‥後はガキのまんま」
ロール「………ん…サッ、チィ……レイスがぁ‥Zzz」
レイス「‥こいつ、本当に寝てんのか?」
フィレス「はは‥っ;;」
*
*
一方こちらは白ひげ海賊団の船首。
サッチ「………」
サッチは船首に来て、海や蒼空を眺めていた‥。
サッチ「………」
(白ひげ:傷がねェだと?)
(マルコ:綺麗サッパリなかったから連れて来たんだよい、)
(サッチ:俺は斬られたと思ったんだけどよ。でも背中はなんともねェし‥)
(ラクヨウ:服にも傷や血がついてたんだけどな。ミラクルでも起きたか、)
(サッチ:どんなだよ、)
(白ひげ:っ………、)
(マルコ:親父‥?)
(サッチ:?…、)
(白ひげ:……あ?)
(ラクヨウ:何か考え事か?)
(白ひげ:‥何でもねェよ)
(サッチ:………、)
‥あの時の親父は、何か知ってそうな雰囲気だった……。
でも問い詰めても教えてくれそうにないな、ありゃ
ハァ…あいつら今頃どうしてっかな‥。