妖狐の焔
□17、医者
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ここはメディカル島。
小さな町が一つある程度の島だ。
町は活気に満ちて、色んなモノが盛んだ。
漁業、狩り、鉱物採掘、それに医療も中々進んでいる。
と言っても医療を行っているのは一軒のみ。
だが腕は確かで、町中の皆の病気や怪我を治してくれる。
その一軒の医者の家を覗いてみると‥、
ロール「ハァ………ハァ……、」
ロールが居た。
ロールは医療器具をいくつも取り付けられていて、包帯もつけられている。
幸い、体がどんどん回復していて今はもう命の危険はない。
そして、ロールを看病しているのが‥、
フィレス「………、」
フィレスだ。
フィレスは何日もロールの傍に居る。
それでも、ロールは未だに眠り続けたままであった‥。
ーーガチャ‥、
フィレス「!」
?「……少しは休んだらどうだ?」
フィレス「あ…いえ、大丈夫です」
?「……まぁ構わねェけど、あまり無理すんなよ?」
フィレス「ありがとうございます。‥本当、何から何まで……」
?「当たり前の事をしただけだ。それに‥、」
ロール「…ハァ…………ハァ……っ、」
……さて、フィレスたちが何故ここに居るかだが、それは数日前に遡る。