妖狐の焔

□7、親父
1ページ/2ページ



わいわい
ガヤガヤ‥、



ただ今、白ひげ海賊団の甲板では宴が行われていた。



ロール「なぁなぁ、」


サッチ「あ?」


ロール「なんで宴する事になったんだ?」


ラクヨウ「副船長まさかの特技があってビックリ会、だ」


ロール「何だそれ?」


サッチ「意味分からん‥」


イゾウ「それ以前に宴する際に理由なんてねェだろ、」


ロール「まぁそうだけどよ‥。そういやマルコは?」


サッチ「ん?あぁ、エースにメシ届けに行ってる」


ロール「マルコが?」


イゾウ「つーか、いつもエースにメシ届けてんのマルコだぜ?」


ハルタ「さすがマルコ、」


ロール「ふーん‥、」


サッチ「……ところでよ、ロール」


ロール「ん?」


サッチ「お前どこで料理習ったんだ?」


ラクヨウ「おお、そりゃすげェ気になる」


ハルタ「どこで習ったの?」


ロール「故郷の村の人たち」


イゾウ「へー、」


ロール「10歳位かな。村の奴らに何時までもメシ作ってもらう訳にもいかねェから、習ったんだ」


サッチ「?…(村の奴らに‥?)」


ハルタ「そうなんだ、」


サッチ(じゃあ……こいつ親は‥、)


ロール「ま、今はその必要ねェから作らねェけど」


イゾウ「必要‥?」


ロール「まぁ料理作る最大のきっかけが、弟かな」


ハルタ「弟?」


ロール「ああ。弟‥ルフィが肉ばっか食ってていつも野菜食わなくてな、」



(ロール:ルフィ、また野菜残してんじゃねェかよ)

(ルフィ:おれ葉っぱより肉食いてぇ!)

(ロール:だーめー。野菜食ったら肉やるけどな)

(ルフィ:やーだァア!!
に〜く〜ッ!!)

(ロール:ワガママ言うな、)

(ルフィ:じゃあロールが野菜美味くしてくれよ!)

(ロール:……は?)

(ルフィ:ロールが料理して、美味かったら食う)

(ロール:何だそれ‥、)



ロール「ーーんで、結局作る事になって、まァある程度は作れるようになった」


サッチ「へー。じゃあもしかして昨日のシチューって‥、」


ロール「おう。初めて作った料理だ」



シチューは野菜たっぷり摂取出来る料理だからな‥と、ロールは言った。

その後もエースに出会った時も、エースも野菜があまり好きじゃなかったみてェだから2、3回作ったそうだ。



ラクヨウ「なるほどな、」


ロール「…っと、飲みモン無くなっちまったから取ってくる」


ラクヨウ「あ、じゃあ俺は酒」


サッチ「俺もー、」


ハルタ「僕ソーダ、」


イゾウ「今日はお茶にすっかなァ、」


ロール「……はい?」


『よろしく!』


ロール(言わなきゃ良かった…)



ロールはしぶしぶと立ち上がり、飲み物を取りに行った。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ