妖狐の焔
□4、帰宅
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ブゥウウウウ!!
ザァアアアアーー!!
“偉大なる航路”の海を荒っぽい運転で走り続ける1台の水上バイク。
それに乗っている人物は2人。運転をしている者とその者の上に肩車をされている者‥。
今更言うが、これは1人用の水上バイクである。
それを肩車で乗るなんて……止めた者は居たが、スピードが早いのはこれしか無い上に、肩車されている者はまだ乗りこなせていないそうで何だかんだでコレになったそうだ‥。
ロール「ハルタァ!船どっちだ!?」
ハルタ「ロール!止まってくれないとビブルカード吹っ飛んじゃうよ!!」
ロール「っと!そうか!!」
……と、ロールはブレーキを掛け、バイクは徐々に止まっていった。
ハルタ「んっと‥、ってあれ?反対の方向指してるよ‥;」
ロール「あり?」
波に遊ばれている2人。
1ヶ月間修行をした後の2人だが、普通なら船には1週間で着くだろう距離を2週間かけて帰宅したという……。
‥まず内面から修行し直して欲しいモノだ。