妖狐の焔
□39、苦痛
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ここは同じく海上。
海にポツリと漂っている船が一隻。
その船は今、“東の海”を目指していた。
ガープ「………、」
(ロール:うわぁあああああああ…!!)
(ガープ:ええい!この位で一々泣くなロール!!)
(ロール:しゅぎょーやぁだぁああ!!)
…物心がついてから4歳まで、あいつはいつも泣いておった。
修行が大嫌いで、寂しがり屋の泣き虫じゃったな……。
そんなある日…、
弟、ルフィが生まれた。
(ガープ:ロール、)
(ロール:!、じーじ…。
……なに…、それ…?)
(ガープ:それじゃないわい。 お前の弟じゃ)
(ロール:‥おとー、と?)
(ガープ:そうじゃ、お前がこいつの兄になるんじゃ。しっかり兄らしくなれよ!)
(ロール:……ん、)
……それからのあいつは、随分と変わり生意気に育ちおったわい…。
子どもながら、ルフィを守ると決めたんじゃろうか…、それから自主的に修行を行っておった…。
海兵にならせる為に修行をさせたのに、海賊なんぞになりおって…。
それがこの結果とはな………やはりわしは、無理やりにでも本部に連れ帰っとけば…こんな事にはならんかったかもしれんのに……。