総隊長と家族
□57 アデル
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エース「木木木、木ィばっかりだな!」
サッチ「じゃなかったら森じゃねェよ…」
森の中を歩いて数十分。
森ばかりで何の面白みがないからか、エースは飽き始めていた…。
サッチ「(そういや、フィンと出会った時も森だったな…。 森の先に洞穴があって…)」
思い出に浸り始めたサッチ。
小さいフィンが懐かしいなぁ…とニヤニヤする。
すると‥、
フィン「サッチィ、ほら穴があるよー」
サッチ「ぶっ」ゴン!
あまりのビックリさに、傍にあった木に頭をぶつけるサッチ。
フィン「大丈夫?!サッチ;;」
撫で撫で……って、ある意味ぶつけて良かったような気がする。
くそ、エースが居なきゃ今頃フィンを……。
フィン「治った?サッチィ…」
サッチ「おう、フィンのおかげですぐ治ったぞ」
フィン「へへ、良かったー」
サッチ「(抱きしめたい…)」
エース「フィン、ここ入るか?!」
サッチがメロメロな中、エースは洞穴に入ってみたいという探求心が目覚めていた。
フィン「入る〜」
テッテッテ…、
フィンは洞穴の中へ行ってしまった。
それに続くように入るエース。
サッチ「ーーっは!」
今頃正気に戻って来たサッチ。
ヤバいヤバいと思いながら、洞穴へ突入…。
4番隊隊長はあんなんで良いのだろうか…。
いや、やる時はやってくれる筈だ。……多分。
*
*
暗い洞穴もエースがいれば明るくなる。
エースは小さな炎を出しながら先へといく。
フィン「………」
サッチ「?、どうしたフィン」
フィン「……誰かいる…」
エース「え…?」
エースがフィンの方向を振り向いた時…、
背後に誰かいたのかエースに襲いかかる。
フィン「エース!!」
エース「!」
フィンに声を上げられて背後に気付いた。
ガシッ!!
?「うわァっ;;」
エース「ん…?」
サッチ「子ども?」
エースがその者を掴んでよく確認すると、子ども…15歳満たない位の少年だった。