妖狐の焔
□35、最終戦
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ティーチ「な…、何故だ…っ!? 能力は使えねェ筈じゃ……!!?」
ロール「そうだな…、狐の方は使えねェさ、姿戻っちまったし。 この意味、お前なら分かるだろう?」
ティーチ「!!!…。 まさか…!!」
ロール「悪魔は封じ込めても、妖怪までは無理っつー事だ」
ティーチ「…なるほどな。天敵……いや、だがその炎はてめェにとっちゃデメリットがデカ過ぎるんじゃなかったか?」
ロール「まぁな…。
だが…、てめェをぶっ飛ばせるなら手段なんか選んでる暇ねェんだよ」ギッ
ロールはティーチを睨み付け、目つきを変えた。
ティーチ「ゼハハハ!
俺がてめェにやられるか
俺がてめェをやるか、炎にやられるか…一体どれだろうなァ決着は」
ロール「さぁな…っ!!」
ドカーン!!!
激しくぶつかる2人の能力者。
能力を最大限に引き出し、討ってはやられ討ってはやられの繰り返しとなり、2人の息は徐々に乱れていった。
ロール「はァ…、はァ…はァ……っ、」
既にこの場に着くまで炎を使っていたロール。
命はどんどん削れていっている筈だ……。
ティーチ「“闇穴道”!!」
ロール「っ…!!」
ロールは闇に触れない位置まで後退りをした。
ロール「っ、かは…っ」
ロールはその途中で、ぐらりと視界が歪み、血を吐き出した。
ティーチ「これで終わりだロール! “解放”」
ロール「!!!」
ティーチは闇に飲み込んだ岩や瓦礫を一気にロールの頭上に解き放った。
ズドドドド…!!
ティーチ「ゼハハハ!!
俺は世界を取る! てめェはその踏み台になるんだ!!」
雨のように降った瓦礫の山々。
高笑いをしながら、ティーチは絶好な状態であった。