総隊長と家族

□56 不審
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一方、こちらは食品市場



サッチ「あーぁ、何で結局1人で回ってんだろ…」




くそ、マルコにフィンを取られた気分だ。
あいつ意外に抜け駆けしてる気がすんだよな。

何かそう考えたら腹立ってきたし、フィン返せコンニャロ!




……ト‥、



サッチ「ん?」


?「ん?」




サッチがブツブツと文句を思いながら、近くにあった食品に手を伸ばした所、隣にいた男性と手が重なった。




?「すいません、どうぞ」


サッチ「ああいいよ、たまたま近くにあったもん手ェ伸ばしただけだから」


?「しかし‥、」


サッチ「はいはい、どうぞ遠慮しない。 何か随分と荷物多いが大丈夫か?」



この男は帽子を深く被っており、サングラスもしていた。 見るからにちょっと怪しいけどな。

まぁ勘として怪しいけど危なくないだろう奴だ。









フィン「マルコ、これは?」


マルコ「ん?ああ…、でもサイズが合ってないねい‥。 もう少し小さいのが良いんじゃねェかよい?」


フィン「分かった〜!」



タッタッタ‥、




服選び途中のフィンとマルコ。

フィンはサイズを見ず、年相応で無い物まであれこれ持って来るので、服選びの際はマルコが適しているらしい。

他の隊長ではダメとは言えないようで、無駄金が生まれるようだ。




マルコ「もういいのかよい?」


フィン「ん、十分だよ」




夏冬用を3着ずつ選んで来たフィン。

まだ買って大丈夫なのにフィンは十分といい、お会計。




フィン「マルコは買わないの?」


マルコ「ん?俺は別に歩き回ったが、これといってなかったしねい」


フィン「ふーん…、今度マルコの服買いに行く〜」


マルコ「!、ありがとよい」




店を出て、街を徘徊する2人。


すると‥、




フィン「あ、サッチだ」


マルコ「何してんだ、あいつは…」


フィン「サッチィ〜!」



タッタッタ‥!!





サッチ「ん?お、フィンか」


?「知り合いの方ですか?」


サッチ「ああ、」




先ほどの男性…クロードと気が合ったのか、話しをしていると、フィンがサッチの所へ。


ドン…ッ、



フィン「うわっ;;」




フィンは大通りで人の多いの所を小走りしていた為か、ぶつかってしまいサングラスが落ちて、慌てて受け取った。



クロード「……!!」


サッチ「大丈夫か?フィン;;」


フィン「‥ん、サングラス大丈夫だった」


サッチ「いや俺が心配してるのフィンだ、どうせサングラスはフォッサのだし…



ボソッとヒドい事を言うサッチ。
ハテナを浮かばせながら、フィンはサングラスを掛けた。




マルコ「お前何してたんだよい?」


サッチ「ん?ああ、クロードって奴とちょっとな」


マルコ「は?誰だよい、」


サッチ「あそこにいる…って、あれ?」




サッチが振り向いて指をさそうとすると、クロードは姿を消していた…。




マルコ「どこに居るんだよい?」


サッチ「あっれ〜?っかしいな…、」


フィン「?、マルコ、サッチ、お腹鳴った」


マルコ「ん?あぁ、じゃあ船が近いし、戻るかよい」


フィン「うん、」


サッチ「………、」


フィン「サッチ、行こ」


サッチ「ん?ああ、そうだな」




3人は船に戻る事になった…。










クロード(……まさか…、ここに居る筈が……、)



クロードは路地裏で、思い詰めたように、何かを考えていた…。
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