総隊長と家族
□56 不審
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一方、こちらは食品市場
サッチ「あーぁ、何で結局1人で回ってんだろ…」
くそ、マルコにフィンを取られた気分だ。
あいつ意外に抜け駆けしてる気がすんだよな。
何かそう考えたら腹立ってきたし、フィン返せコンニャロ!
……ト‥、
サッチ「ん?」
?「ん?」
サッチがブツブツと文句を思いながら、近くにあった食品に手を伸ばした所、隣にいた男性と手が重なった。
?「すいません、どうぞ」
サッチ「ああいいよ、たまたま近くにあったもん手ェ伸ばしただけだから」
?「しかし‥、」
サッチ「はいはい、どうぞ遠慮しない。 何か随分と荷物多いが大丈夫か?」
この男は帽子を深く被っており、サングラスもしていた。 見るからにちょっと怪しいけどな。
まぁ勘として怪しいけど危なくないだろう奴だ。
*
*
フィン「マルコ、これは?」
マルコ「ん?ああ…、でもサイズが合ってないねい‥。 もう少し小さいのが良いんじゃねェかよい?」
フィン「分かった〜!」
タッタッタ‥、
服選び途中のフィンとマルコ。
フィンはサイズを見ず、年相応で無い物まであれこれ持って来るので、服選びの際はマルコが適しているらしい。
他の隊長ではダメとは言えないようで、無駄金が生まれるようだ。
マルコ「もういいのかよい?」
フィン「ん、十分だよ」
夏冬用を3着ずつ選んで来たフィン。
まだ買って大丈夫なのにフィンは十分といい、お会計。
フィン「マルコは買わないの?」
マルコ「ん?俺は別に歩き回ったが、これといってなかったしねい」
フィン「ふーん…、今度マルコの服買いに行く〜」
マルコ「!、ありがとよい」
店を出て、街を徘徊する2人。
すると‥、
フィン「あ、サッチだ」
マルコ「何してんだ、あいつは…」
フィン「サッチィ〜!」
タッタッタ‥!!
サッチ「ん?お、フィンか」
?「知り合いの方ですか?」
サッチ「ああ、」
先ほどの男性…クロードと気が合ったのか、話しをしていると、フィンがサッチの所へ。
ドン…ッ、
フィン「うわっ;;」
フィンは大通りで人の多いの所を小走りしていた為か、ぶつかってしまいサングラスが落ちて、慌てて受け取った。
クロード「……!!」
サッチ「大丈夫か?フィン;;」
フィン「‥ん、サングラス大丈夫だった」
サッチ「いや俺が心配してるのフィンだ、どうせサングラスはフォッサのだし…」
ボソッとヒドい事を言うサッチ。
ハテナを浮かばせながら、フィンはサングラスを掛けた。
マルコ「お前何してたんだよい?」
サッチ「ん?ああ、クロードって奴とちょっとな」
マルコ「は?誰だよい、」
サッチ「あそこにいる…って、あれ?」
サッチが振り向いて指をさそうとすると、クロードは姿を消していた…。
マルコ「どこに居るんだよい?」
サッチ「あっれ〜?っかしいな…、」
フィン「?、マルコ、サッチ、お腹鳴った」
マルコ「ん?あぁ、じゃあ船が近いし、戻るかよい」
フィン「うん、」
サッチ「………、」
フィン「サッチ、行こ」
サッチ「ん?ああ、そうだな」
3人は船に戻る事になった…。
クロード(……まさか…、ここに居る筈が……、)
クロードは路地裏で、思い詰めたように、何かを考えていた…。