妖狐の焔
□29、開戦
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『か、“かまいたち”だァアア!!!』
海兵は声を上げていた。
それに対し、海賊たちは歓声を上げていた。
「“かまいたち”って死んだんじゃなかったのか!!?」
「“風の狩人”が生きていたからまさかとは思ったが……!!」
驚く者や、青ざめる者、逆にロールの登場でワクワクしている者がいた。
ルフィ「ロール!!」
ロール「ん?ってえ?!ルフィ!?な、何で…!!?」
ルフィ「エース助けに来たに決まってんだろ!」
ロール「!!……ったくお前は…ああ違うな、お前らだな」
ルフィ「ら?」
ロール「エースとルフィだよ。 お前ら帰ったら説教な」
ルフィ「え゙ーーっ!!?」
エース「んな事言ってる場合かよ!?」
ロール「はいはい、逃げ出して来たんならとっとと行け」
ルフィ「ロールは!?」
ロール「俺は親父ん所行くんだ、2人は仲間たちと行きな」
エース「!…ロ、ロール、親父は………って‥あれ?」
ルフィ「もう行っちまったぞ?」
エース「っ………」
エースの言葉を最後まで聞かず、ロールは既にその場を去っていた。
*
*
タッタッターー!!
ロール「邪魔だてめェらァア!!」
ドカーン!!
ロールは敵を蹴散らし、白ひげのもとへと来た。
ロール「うわー、久しぶりに親父を見たわ」
ロールは白ひげを守るかのように、白ひげの背中前に立った。
白ひげ「てめェ一体今まで何してやがった?」ガッ
ロール「はは〜、話すと長いから帰ってから話すわ」ザシュ
白ひげ「………ロール」ドガッ
2人は敵を倒しながら話を交わしていた。
白ひげ「てめェの耳なら聞こえた筈だ。 とっととてめェも行け」
ロール「……そりゃ聞けねぇな」ガンッ
白ひげ「あ゙?」ドカーン
ロール「俺は俺のやりたいようにやる。誰も死なせやしねェ!!」ザンッ
白ひげ「ち…、分からず屋が!!」ガシッ
ロール「!!」
ヒュー‥!!
言う事を聞かないロールに、白ひげはロールを掴み、船がある海の方向に投げ飛ばした。
ドカーン‥!!
ロール「っ……!!
あんのクソ親父…ッ!!」
ロールは負けじと、再び走り出した…。