妖狐の焔

□29、開戦
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『か、“かまいたち”だァアア!!!』



海兵は声を上げていた。
それに対し、海賊たちは歓声を上げていた。




「“かまいたち”って死んだんじゃなかったのか!!?」


「“風の狩人”が生きていたからまさかとは思ったが……!!」




驚く者や、青ざめる者、逆にロールの登場でワクワクしている者がいた。




ルフィ「ロール!!」


ロール「ん?ってえ?!ルフィ!?な、何で…!!?」


ルフィ「エース助けに来たに決まってんだろ!」


ロール「!!……ったくお前は…ああ違うな、お前らだな」


ルフィ「ら?」


ロール「エースとルフィだよ。 お前ら帰ったら説教な」


ルフィ「え゙ーーっ!!?」


エース「んな事言ってる場合かよ!?」


ロール「はいはい、逃げ出して来たんならとっとと行け」


ルフィ「ロールは!?」


ロール「俺は親父ん所行くんだ、2人は仲間たちと行きな」


エース「!…ロ、ロール、親父は………って‥あれ?」


ルフィ「もう行っちまったぞ?」


エース「っ………」




エースの言葉を最後まで聞かず、ロールは既にその場を去っていた。








タッタッターー!!



ロール「邪魔だてめェらァア!!」



ドカーン!!



ロールは敵を蹴散らし、白ひげのもとへと来た。



ロール「うわー、久しぶりに親父を見たわ」




ロールは白ひげを守るかのように、白ひげの背中前に立った。



白ひげ「てめェ一体今まで何してやがった?」ガッ


ロール「はは〜、話すと長いから帰ってから話すわ」ザシュ


白ひげ「………ロール」ドガッ




2人は敵を倒しながら話を交わしていた。



白ひげ「てめェの耳なら聞こえた筈だ。 とっととてめェも行け」


ロール「……そりゃ聞けねぇな」ガンッ


白ひげ「あ゙?」ドカーン



ロール「俺は俺のやりたいようにやる。誰も死なせやしねェ!!」ザンッ


白ひげ「ち…、分からず屋が!!」ガシッ


ロール「!!」




ヒュー‥!!




言う事を聞かないロールに、白ひげはロールを掴み、船がある海の方向に投げ飛ばした。




ドカーン‥!!




ロール「っ……!!
あんのクソ親父…ッ!!」




ロールは負けじと、再び走り出した…。
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